都立雑司ケ谷霊園の万年塀改修工事を行いました

都立雑司ケ谷霊園の万年塀改修工事を行いました

 

令和2年12月から令和3年3月末まで東京都公園協会発注の工事を行いました。

敷地境界の万年塀が経年劣化し、また境界に植栽されているイチョウやケヤキが成長し、既存塀の基礎にも影響が出始めていることから改修を行うことになりました。

近年の都市緑化問題として落葉問題が増加しています。隣地は民地であるお寺の墓地になっていますが、霊園側の境界際に植えられた巨木となったケヤキ・イチョウからの落葉の量は計り知れません。

今回の工事ではこの境界の巨木を伐採することから始めました。現場には大型重機が進入できない為、足場を組み樹木の上部からチェーンソウで少しづつ切り、電動ウィンチを使用して下していく手間のかかる特殊な工法で行いました。都市部に残された貴重な巨木を伐採しなければならない事は残念ですが、これからも都市緑化問題対策として増えていく事でしょう。

その後、万年塀とブロック塀を延長約110mにわたり撤去し、基礎ブロックを据えて高さ1.5mのフェンスに交換しました。隣接・密集した墓石や墓標に注意しながらの作業はとても大変な工事でした。

 

施工前

 

ケヤキ根部が境界万年塀の基礎と接触してしまっている

 

人力で運搬可能な状態まで細かく細断し、積置きしています

 

施工前 既設万年塀

 

施工後 新しい目隠しフェンスに交換しました